書道の筆の持ち方●プロの書道家から学ぶ、完璧な筆の持ち方とは●

正しい筆の持ち方のアイキャッチ画像

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書道を始めたい方にとって、最初の壁となるのが「筆の持ち方」です。
正しく持つことで線が美しく流れ、字が自然と整います。
逆に誤った持ち方では、どれだけ練習しても思うように上達しません。
この記事では、プロの書道家が「完璧な筆の持ち方」と「よくある間違い」をわかりやすく解説します。

書道の基本は「筆の持ち方」です。初心者の方が最もつまずきやすいのも、この筆の持ち方。間違った握り方をしていると、線が曲がったり字が崩れてしまいます。逆に正しく持つだけで、自然に線が美しくなり、作品全体が整って見えるようになります。

この記事では、プロの書道家が初心者にも分かりやすく「正しい筆の持ち方」と「よくある間違い」、さらに「姿勢との関係」まで丁寧に解説します。

この記事で分かること
✅正しい筆の持ち方の基本
✅初心者がやりがちな間違い
✅大筆と小筆の違いと持ち方
✅姿勢と持ち方の関係

目次

書道の基礎:筆の持ち方の重要性

書道を学ぶうえで、最初に理解すべきは「なぜ筆の持ち方が大切なのか」という点です。ここを知ることで、練習の方向性も変わります。

筆の持ち方とは?

書道や習字を始めるときに一番大切なのは「筆の持ち方」です。

持ち方が安定しないと、線が曲がってしまったり字が整わず、思うような作品になりません。
逆に筆の握り方を正しく覚えると、線が美しく流れ、自然と字も整います。

私は先生の筆の持ち方も参考にしつつ、人によって握る力の加減は異なります。
そこが個性となって同じものは書けないのと同様、個性的な線の質が生まれます。

基本となる筆の持ち方とは?


筆の持ち方の一般的な間違い

初心者がつまずきやすいのは、力の入れ方や持つ位置です。よくある失敗例を知っておけば、修正がぐっと簡単になります。

初心者がよくしてしまう間違いは次の通りです。
🆖 鉛筆のように下の方を強く握る
🆖筆を短く持ちすぎる
🆖手首を固定してしまう



これらは「書道 筆の持ち方 初心者」で検索される悩みの代表です。
改善するだけで、文字の質がぐっと良くなります。


完璧な持ち方:親指と人差し指で筆管を持つ

正しい持ち方を意識するだけで、線が安定し、文字の美しさが一段と引き立ちます。具体的なポイントを解説します。

正しい筆の持ち方は、親指と人差し指で筆管を軽くはさみ、中指で下から支える形です。
薬指と小指は添える程度。
筆菅が回転できるくらいの軽い力で支えます。ここでギュッと握ると右払いなどが書きにくくなります。

全長の半分よりも上を持ち、腕全体を使って書くと、線がのびやかになります。
これは大筆にも小筆にも共通する基本です。


各種書道・習字における筆の持ち方

大筆と小筆では、持ち方に少し違いがあります。それぞれの特徴を理解し、場面に応じて使い分けることが大切です。

小筆と大筆の違い

小筆は手紙や名前書きに使い、大筆は半紙や条幅作品に使います。

どちらも筆を短く握らず、少し長めに持つことで動きが安定します。

「小筆の持ち方」と「大筆の持ち方」を正しく使い分けることで、書き分けが自然になります。

小筆の持ち方と大筆の持ち方は異なります。

小筆はのちに説明します単鉤法(たんこうほう)
大筆は先ほど説明しました中指を添える双鉤法(そうこうほう)が基本

単鉤法とは?双鉤法とは?

・単鉤(たんこう)法:鉛筆の持ち方によく似た方法で親指と人差し指で支える持ち方です(ギュッと握りません)

半紙などの作品書きの後に小筆でお名前を書くときに使う手法です。
画像の場合は、紙面と手が離れていますが、実際揮毫する際は、手を半紙に軽く乗せ、鉛筆で書くときの書き方とよく似ています。
その際気を付ける点は、筆を倒して書かないことです。いつでもまっすぐに立てて書きましょう。


・双鉤(そうこう)法:先ほど説明しました、親指と人差し指と中指を添えて支える方法です。
中指を添えていることにより筆を持つ安定感が保ち、力強い線も書けるようになり線に魅力が出ます。


書道における姿勢

筆の持ち方と同じくらい大切なのが「姿勢」です。背筋や座り方を整えることで、線の安定感や集中力が大きく変わります。

理想的な姿勢を保つためのポイント

・背筋をまっすぐ伸ばす
・机と体の間にこぶし一つ分の余裕を持つ 正しい姿勢は、字の安定感を生むだけでなく集中力アップにもつながります。

あぐらや横座りや立膝など身体の芯の中心がずれていると線もまっすぐに書きにくくなります。

背筋を正してまっすぐな線が書けたら正解です!

持ち方チェックリスト

ここまでのポイントを、簡単に振り返ってみましょう。チェックリストを使えば、自分の持ち方をすぐに確認できます。

✅筆を強く握りしめていない
短く持ちすぎていないか
✅手首が固まっていないか

まとめ:完璧な筆の持ち方を身につける

練習の継続が成功の鍵

筆の持ち方は一度で身につくものではありません。

繰り返し練習することで、自然に体が覚えてくれます。
毎日の積み重ねが「書道 筆の持ち方」を身につける一番の近道です。

持ち方ひとつで姿勢も変わる 姿勢もかわれば・・・

持ち方ひとつで姿勢も変わる 姿勢もかわれば、字の雰囲気までも変わっていきます。

書道は単なる「字の練習」ではなく、自分自身を整える時間でもあります。
背筋を正して筆を持つと不思議と心も落ち着き、集中力が高まります。

逆に姿勢が崩れていると、どれだけ丁寧に書こうとしても線はゆがみ、作品全体が落ち着かない印象になってしまいます。

大人になってから書道を始める方にとっては、「きれいに書きたい」という思いが一番大きいと思います。
そのために特別な才能は必要ありません。
まずは基本の持ち方と姿勢を意識すること、それが美しい線を生み出す第一歩です。

書道の正しい姿勢

姿勢を正し、筆を正しく持ち、呼吸を整えて書くと、一本の線がまるで自分の心を写す鏡のようになります。

線がのびやかであれば、自分の気持ちも前向きに。線が落ち着いていれば、心も穏やかに整っていくのです。

書道は「技術」だけではなく、「心」と「体」の調和が表れる芸術です。
持ち方を正すことは単なる基礎練習ではなく、姿勢を整え、自分自身を調律することでもあります。

これから筆を持つたびに、ぜひ「今日はどんな姿勢で、どんな気持ちで書こうか」と小さな問いかけをしてみてください。
その積み重ねが、線に表情を生み、作品に味わいをもたらします。

持ち方を学ぶことは、字をきれいにするためだけではなく、自分の内面を整える時間を持つことでもあります。

正しい筆の持ち方と姿勢を意識すれば、書道はきっと、あなたの毎日を豊かにしてくれる習慣になっていくでしょう。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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